この記事は、「ホワイトボードや口頭説明だけでは、プレーの動きが選手にうまく伝わらない」と感じているミニバス・中学・高校の指導者、マネージャーの方に向けて書いています。
本記事はiPad向けバスケ作戦盤アプリ「BoardStrategist」の開発者が書いています。作戦盤で配置を描くところから、動きをアニメーションにしてチームに共有するところまで、考え方を順番に紹介します。
なぜ静止画では伝わらないのか
ホワイトボードや紙の作戦盤は、選手の「配置」を伝えるのには向いています。しかし、誰がどの順番で動くか、パスとカットのタイミングが合っているか、スクリーンにどの角度で入るかといった「動きそのもの」は、静止した図だけでは伝わりにくいのが実情です。結局は口頭説明で補うことになり、説明する側の言葉選びによって選手ごとの理解にズレが生まれてしまいます。動きを「見せて」伝えられれば、この解釈のズレをかなり減らせます。
作戦盤でプレーを描く
BoardStrategistの作戦盤は、ハーフコート・フルコートを切り替えて使えます。まずは伝えたい配置を1枚の盤面に描き起こすところから始めます。
線はペンで自由に描けるほか、動きの種類ごとに描き分けられるのがポイントです。ドリブルは波線、パスは点線、スクリーンはTバーの終端が付いた線というように、線の種類を見ただけで動きの意味が分かるようになっています。線の太さは5段階、カラーは5色から選べるので、複数の選手の動きを色分けして描いても見分けやすくなります。
描き間違えたときは消しゴムで部分的に消せますし、Undo・Redoで直前の操作を戻したりやり直したりできます。盤面を作り直したいときはクリアでまっさらな状態に戻せます。まずは1つのプレーの「最初の配置」を丁寧に描いてみることから始めるとよいでしょう。
キーフレームでアニメーションにする手順の考え方
配置が描けたら、次はその配置に動きを付けます。BoardStrategistのアニメーションはキーフレーム方式です。プレーの開始時点の選手の配置を1つ目のフレームとして作り、選手が動いた後の配置を2つ目のフレームとして作る、というように、動きの節目ごとにコマの位置を作っていきます。
フレームとフレームの間の動き自体は、アプリ側が自動で補間して再生してくれます。つまり指導者が用意するのは「要所の配置」だけでよく、コマがどう滑らかに移動するかを自分で描く必要はありません。この仕組みのおかげで、絵を描くのが得意でなくても、伝えたい動きの順番さえ整理できていればアニメーションが作れます。
作ったアニメーションは再生・一時停止ができ、スライダーを動かして好きな場面まで早送り・巻き戻ししながら確認できます。再生速度は0.5倍・1倍・2倍から選べるので、初めて見る選手にはゆっくり再生して動きの順番を確認させ、慣れてきたら実際の試合に近いスピードで見せる、といった使い分けができます。
作ったプレーは「プレイ一覧」に保存できます。エンドライン・サイドライン・ハーフコート基本・ハーフコート応用・トランジション・プレスブレイク・その他の7カテゴリと、初級・中級・上級の3段階の難易度で分類でき、検索もできるので、チームで使うプレーの数が増えてきても迷わず呼び出せます。
作った動きをチームに共有する
配置だけを見せたいときは、作戦盤を画像として共有できます。動きそのものを伝えたいときは、作ったアニメーションをMP4動画として書き出せます。書き出した動画はLINEなどでそのまま選手やスタッフに送れるので、練習前や移動中のすきま時間にも見返してもらえます。口頭説明とホワイトボードの写真だけでは伝わりにくかった「動きの順番とタイミング」を、選手が自分のペースで何度も確認できるようになるのは、動画共有ならではの利点です。
BoardStrategistはiPad向け(iPhoneでも動作します)のバスケ作戦盤アプリで、買い切り¥1,000・サブスクなし、日本語・英語・スペイン語に対応しています。プレーを描いて、動かして、チームに共有するところまでを1つのアプリで完結できます。
よくある質問
Q1. 作戦盤の描画ツールにはどんな種類がありますか?
A. ペンでの自由な描画のほか、ドリブルは波線、パスは点線、スクリーンはTバーの終端が付いた線というように、動きの種類ごとに描き分けられます。線の太さは5段階、カラーは5色から選べ、消しゴム・Undo・Redo・クリアにも対応しています。
Q2. アニメーションを作るのに特別な描画スキルは必要ですか?
A. 必要ありません。BoardStrategistのアニメーションはキーフレーム方式で、動きの節目ごとに選手の配置を作るだけです。フレーム間の動き自体はアプリが自動で補間してくれるので、伝えたい動きの順番さえ整理できていれば作れます。
Q3. 作ったプレーはどうやってチームに共有すればいいですか?
A. 静止した盤面は画像として、動きのあるプレーはMP4動画として書き出せます。動画はLINEなどでそのまま送れるので、練習前や移動中にも見返してもらえます。
Q4. iPhoneでも使えますか?料金はいくらですか?
A. iPad向けに設計されたアプリですが、iPhoneでも動作します。買い切り¥1,000でサブスクはなく、日本語・英語・スペイン語に対応しています。